太陽光と健康:紫外線との上手な付き合い方

こんにちは!
まだまだ続く残暑。「いつまで暑さが続くの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。冷房を使いながら過ごす毎日ですが、実は太陽光と私たちの健康は切っても切れない関係があります。

紫外線と聞くと「肌に悪い」「日焼けしてしまう」といったマイナスのイメージが強いですが、実際には私たちの体にとって重要な役割も担っています。本記事では、紫外線がもたらすメリットとデメリット、さらに残暑を健やかに乗り切る工夫についてご紹介します。


☀️ 紫外線のメリット:体に必要な働き

① ビタミンDの合成

紫外線を浴びることで、体内でビタミンDが合成されます。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨や歯を強くするために欠かせない栄養素です。
最近の研究では、ビタミンD不足が骨粗しょう症だけでなく、免疫力の低下やうつ症状の悪化にも関係していることが分かっています。

👉 特に日本では日焼けを避ける生活習慣が広がり、ビタミンD不足が増えていると報告されています。厚生労働省の調査でも、冬場だけでなく夏でも不足している人が少なくありません。

② 体内時計のリセット

朝の太陽光を浴びると、脳の中で「セロトニン」という神経伝達物質が分泌されます。セロトニンは気分を安定させるとともに、夜になると「メラトニン」という眠りのホルモンに変化します。
つまり、朝に太陽光を浴びることは、夜の質の良い睡眠につながるのです。


🌞 紫外線のデメリット:気をつけたい影響

① 肌へのダメージ

紫外線はシミやシワ、たるみといった「光老化」の最大の原因です。日差しの強い残暑の時期は、日焼け止めを塗らないと数分でダメージが始まるともいわれています。

② 皮膚がんのリスク

長時間、無防備に紫外線を浴びることは皮膚がんのリスクを高めます。特に顔や手など一年中日差しを受けやすい部分は注意が必要です。

③ 脱水や熱中症

高温多湿の日本の夏では、紫外線だけでなく熱そのものが体調に大きな影響を及ぼします。汗を大量にかくことで体内の水分やミネラルが失われ、脱水や熱中症のリスクが高まります。


🏠 残暑の中でおすすめの生活法

ここからは、太陽光のメリットを取り入れつつ、リスクを避ける工夫をご紹介します。

① 朝の10分日光浴

ビタミンD合成や体内時計のリセットは、朝の弱い光でも十分です。
おすすめは「午前8時~10時の10分間」。
この時間帯なら紫外線はまだ強すぎず、暑さも和らいでいます。窓辺で朝食をとるだけでも効果があります。

② 日焼け止めと衣服でメリハリをつける

外出時にはSPF30程度の日焼け止めを使い、腕や首は薄手の長袖やUVカットストールで守りましょう。
一方で、屋内や木陰での10分程度の直射日光は「健康のための光」と考えて取り入れるのがバランスの良い方法です。

③ 室内での涼しい日光浴

暑い時間帯に外に出るのは危険ですが、窓辺で過ごすだけでも光の効果は得られます
エアコンを効かせた部屋で、窓から差し込む光を浴びながら本を読む、朝食をとるのも立派な日光浴です。

④ 水分補給は“ちびちび”がポイント

残暑の疲れや頭痛の原因の一つは“隠れ脱水”。
一度に大量の水を飲むよりも、常温水や麦茶をこまめに少しずつがベストです。
特に白湯や常温水を選べば、胃腸への負担も軽減されます。

⑤食事で“太陽を食べる”

紫外線ダメージから体を守る栄養素も意識したいところです。

  • ビタミンC:パプリカ、キウイ
  • βカロテン:人参、かぼちゃ
  • ポリフェノール:ブルーベリー、大豆

これらは抗酸化作用があり、紫外線による細胞のダメージを軽減してくれます。残暑で食欲が落ちているときは、スムージーや冷やしスープにするのもおすすめです。

⑥ クーリングダウンの習慣

「帰宅したらまずシャワー」が残暑を快適にするポイントです。
ぬるめ(36〜38度)のシャワーで汗を流すと、皮膚温度が下がり、眠りにも入りやすくなります。お風呂上がりは冷房を直接浴びず、扇風機で空気を循環させるのが◎

⑦ 夜は「光を浴びない」工夫も

太陽光で体内時計を整えたら、夜は逆に強い光を浴びすぎないことが大切です。特にスマホやPCのブルーライトはメラトニンの分泌を妨げ、睡眠の質を下げます。
寝る1時間前には照明を暖色系にして、スマホはなるべく置いておくのがベストです。


🌅 まとめ:残暑を健やかに乗り切る光の使い方

  • 太陽光には「体内時計のリセット」「ビタミンD合成」という大きなメリットがある
  • 反面、紫外線は肌や健康へのリスクも持つ
  • 残暑の30~37度の時期には「朝の短時間日光浴」「室内での光の利用」が現実的でおすすめ
  • 水分・栄養補給、夜の光コントロールでダメージを減らしつつ快眠にもつなげる

まだまだ厳しい暑さが続きますが、正しい太陽光との付き合い方を意識すれば、体調を整えながら残暑を元気に乗り切ることができます。一緒に頑張りましょう!!

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