Nonsmoking
当クリニックでは、保険診療での禁煙外来を開始致しました。
12週間にわたって計5回(初回診察、2,4,8,12週間後)の受診で禁煙をサポート致します。
禁煙治療のための標準手順書第6版(日本循環器学会、日本肺癌学会、日本癌学会、日本呼吸器学会)に基づいて治療を行っていきます。
下記でお困りの方は是非御相談ください。
※但し最近1年以内に他医院の禁煙外来受診歴がある場合は、自費診療となります。
近年、公共の場での喫煙も制限され、愛煙者の皆様にとっては喫煙所を探すのも大変な状態となっていることでしょう。しかし、医学的な見地からすれば、喫煙は「百害あって一利無し」です。肺癌のリスクだけで無く、心筋梗塞や脳梗塞、全身の血管疾患など多くの疾患に対して主要なリスクです。米国での「本当の死因」調査では全死亡の約20%で第一位で、日本でもタバコが原因で毎年約13万人が病死しています。
喫煙されている方は、
と仰いますが、果たしてそうでしょうか。
喫煙は、吸っているご本人の身体を蝕むだけでなく、フィルターを通さない副流煙による周りの方にも健康被害を及ぼします。更に病気になった時に支えてくれるのはご家族の方です。多くのご家族からは「何回も禁煙するように言ったのに聞かなくて・・・」「もっとしっかり説得しておけば良かった」と後悔の気持ちを持っている方が少なくありません。
もう一つの問題として、日本では、若い女性の喫煙率が増加していることが上げられます。若い方は出産適齢期とも重なるため、どうしても妊娠・出産と喫煙は大きな問題となります。
妊娠中の喫煙、又はパートナーが喫煙者で副流煙を吸ってしまっている場合は要注意です。乳幼児突然死症候群は、両親が喫煙している場合としていない場合では、発生率に4.7倍の開きがあると言われています。その他にも、子宮外妊娠、流産、前置胎盤、前期破水など様々なリスクがあると言われております。加えて、口唇口蓋裂、四肢短縮/欠損、泌尿生殖器の異常など胎児奇形の原因とも言われています。そのため、妊娠出産の適齢期である若いご夫婦は共に禁煙を強くお勧めしております。
※妊娠中における禁煙補助薬は安全性が確認されておりません。婦人科の先生と御相談ください。
治療には禁煙を楽にしてくれる禁煙補助薬(ニコチンパッチや内服薬バレニクリン)を使うことが可能であり、共に保険適用となっております。なお、ニコチンガムに関しては、保険が適応されませんので全額自己負担で薬局等にて購入していただく事となります。
診療では、問診、診察、治療に加え禁煙するためのアドバイスを行います。ご自身で禁煙を行うより医師の指導を受けながら禁煙の薬を用いた方が禁煙の成功率は高いといわれています。
初診時には、どの程度の喫煙をしているのか、禁煙の希望があるのか、ニコチンに依存度はどの程度あるのか、を問診表や診察を用いて評価します。加えて、呼気一酸化炭素の濃度を測定します。
禁煙外来での治療を行う事が決定した場合、禁煙自己宣言書を記入していただきます。
その後2, 4, 8, 12週間目ごとに禁煙状況の確認や、必要があれば禁煙補助薬の導入を行います。
その間の喫煙状況、薬剤の使用状況、体重などを記録していただきます。
ニコチンガムは保険適応外ですので、ご自身で薬局でお買い求めください。
保険適応外 | 保険適応 | ||
---|---|---|---|
ニコチンガム | ニコチンパッチ | バレニクリン | |
長所 |
|
|
|
短所 |
|
|
|
禁煙学会認定禁煙指導医 | 1名 |