運動処方外来

安全で効果的な「運動」を知りたい方

ジムで運動する様子

メタボ解消のための運動、心臓病や腎臓病のリハビリ・運動療法 安全で効果的な「運動」を支援します。
運動習慣のない人は心臓病や腎臓病、脳卒中や血管病などになるリスクが高い事が知られています。
また、運動量の少ない人ほど、さらに体力の低い人ほど、寿命も短いことも知られています。そこで心臓病にならないようにする(これを一次予防といいます)、また一度は心臓病になっても二度とならないようにする(二次予防)ために、日頃から運動をすることが勧められています。
疾病の一次予防や再発を防ぐための二次予防を目的として運動を行うことを「運動療法」と言います。
生活習慣病に運動療法を行うことはその原因に直接介入する根本的治療でもありますし、心臓病や腎臓病を防ぐ意味でもとても重要です。
しかし、対象となる人たちは、必ずしも若くて健康な人とは限りません。中高年者が中心であり、特に心臓病はなくても、高血圧や糖尿病など、いわゆる生活習慣病を持っている人が多いのが実情です。従って、この様な人たちが運動をするときには「安全で効果的な運動」を行う必要があります。
運動はとても身体に良いのですが、使い方を間違えれば、効果がないばかりか、かえって健康を損なうことも希ではありません。そこで「運動処方」というものが必要になります。

運動処方について

「運動処方」とは、

  1. どの様な運動
  2. どのくらいの強さ
  3. どのくらいの時間
  4. どのくらいの頻度

で、運動を行ったらよいかを具体的に指示するものです。
例えば、「自転車こぎを50ワットの仕事率(ペダルの重さ)で、運動中の心拍数は100~110拍/分になるように、血圧は150mmHg以下で、1回30分間、一週間に4~5回行う」といった内容です。

ジムで運動する様子

その内容は年齢、性別、体力、心臓や肺の状態などによって、一人ひとり大きく違います。「処方」という言葉が使われるのはこのためです。もちろんこういった運動処方を作るためには検査が必要ですし、生活習慣病などの持病を持った人には薬の処方箋と同様、医師でなければ運動処方は出せません。
フィットネスクラブなどで自称トレーナーが教えてくれる「運動メニュー」とは根本的に異なるものです。最近、運動心臓病学の進歩に伴い、循環器専門病院では「運動」を手術や薬と同じように治療手段の一つとして活用するようになってきました。
病院での運動療法やリハビリを卒業して、自分で運動を継続する人にも欠かせないのが、この「運動処方箋」です。

当クリニックではレントゲンや心電図、心エコー図といった安静時の検査に加え、実際に運動しているときの肺・心臓・血管・筋肉の働きを調べる「心肺運動負荷試験:CPX」を行います。
これは、次第にペダルの重くなる固定された自転車を出来るだけ長くこいでいただき、その運動中の身体が使う酸素の量や、はき出す二酸化炭素の量を一息毎に分析します。
これにより、どのくらいの強さの運動なら血圧の上昇が少なく、不整脈が出にくく、心機能の低下がなく、乳酸がたまらず、脂肪がよく燃えて、動脈硬化を抑制できるのかが分かります。

運動処方外来の診察様子

当クリニックには運動心臓病学や運動生理学の専門家として、健康スポーツ医、心臓リハビリ認定医を始め心臓リハビリ指導士資格を持つ看護師や臨床検査技師などが複数勤務しており、生活習慣病対策、肥満解消、循環器病の発症予防や心臓病の再発予防などに有効な運動の方法を指導します。
また、ライザップで減量を始められる方や、運動処方が入会の要件となっているジャパンハートクラブメディックスクラブで運動する方にもお勧めします。

担当スタッフ

健康スポーツ医 日本医師会認定 健康スポーツ医 1名
検査技師 日本心臓病学会認定 上級臨床検査技師 FJCC 1名
臨床医 日本心臓病学会認定 上級臨床医 FJCC 1名
リハビリテーション指導士 日本心臓リハビリテーション学会認定 心臓リハビリテーション指導士 2名
日本心臓リハビリテーション学会認定 上級心臓リハビリテーション指導士 1名
リハビリテーション認定医 日本心臓リハビリテーション学会認定 心臓リハビリテーション認定医 3名
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